image 診療科目 - 義歯について

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image 義歯について
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義歯は歯の喪失に伴い、口腔内(口内)の機能回復・審美的回復に用いる人工物です。近年では歯の喪失に伴いインプラントを用い、機能的・審美的回復を計ることがあります。しかし インプラント治療は万人に出来るものではありません。全身的疾患があり医師の指導により手術が出来ない方、残存している骨量が少ない方、外科手術に恐怖心がある方、時間的に余裕のない方などの様々な理由により、インプラント治療ができず、義歯にて機能的・審美的回復をする場合があります。
これから日本は超高齢化社会を迎え、顎が高度に痩せた方がさらに増えて義歯治療・インプラント治療が難しい条件のケースが増えることが考えられ、その用途は増加していくと思われます。
近年、義歯材料の進歩により痛みの緩和や適合性の向上に役立ち、義歯の機能は進歩してきています。しかしながら、見た目の回復は材質が向上しても、設定や作製を行う歯科医師や技工士に依存しています。さらに、現在の歯科医療の現場では、自分で義歯を作製しない歯科医師や、作製しないにしろ技工士任せや、技工士に専門的指示を出せない歯科医師が増えていると感じます。歯科医師が治療に携わるのは当然ですが、義歯作業工程にも参加してこそより良い義歯が出来上がり、患者さんの訴えが反映した義歯になるものと考えています。
噛み合わせは最終的に口内で試適し確認しなければなりません。最終確認できるチェアーサイドで、実際に人工歯を排列し、修正変更でき、 患者さんの要望にその場で解決できる知識と技術が必要である 事を強く感じます。そのことにより歯科医師と患者さん双方にとって、心地よい義歯治療に繋がっていくと思います。
最後に すべての工程に責任を持てなければ、患者さんに良い義歯治療を提供出来ない と考えています。

補綴医:木下富貴

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