虫歯が神経(歯髄)まで進行してしまうと
(C3) 、神経が炎症を起こし激痛が走ります。
また、神経をとってかぶせ物をした歯(無髄歯)でも根の先に膿を持つと腫れたり痛んだりすることがあります。神経を取ったり、根の中の虫歯を取ったり、根の先にできた膿の治療を行うのが歯内療法(根管治療)です。この治療は、レントゲンの診断が重要で肉眼では分かりません。また、
図1 の墨汁標本のように歯髄の形態は複雑です。そのため神経をとってしまった歯でもばい菌が残っていると根の先の膿ができ知らないうちに大きくなり、疲れたり風邪を引いたときなど体の抵抗力が落ちたときに歯が浮いた感じを持つようになります。ひどい場合には夜も眠れないくらいの痛みを伴うことがあります。また、痛みはなくとも骨と歯ぐきを破ってにきび
(図2:矢印) の様なものが歯ぐきにでき、そこから膿が出てきます。
図1
歯牙の墨汁標本(黒い部分は歯髄〈神経〉です) |
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早期発見、早期治療はもちろんのことですが、あおいデンタルクリニックではかぶせ物をしないといけない無髄歯や全顎的な治療を行う場合に基礎治療として根の治療の状態を必ず把握します。大きな膿が認められた場合、根の治療だけで3ヶ月くらいかかることがありますが、何十年と使っていく歯に対して確実に治療しておくことがその歯の永続性へとつながるからです。
このことから歯石をとったりする初期治療と並行して根管治療を行い建物の基礎工事と同じように歯ぐきの下の根の基礎治療を行わなくてはならないのです。
図2
歯ぐきににきびの様なものができています。
レントゲンを見ると黒い大きな影が見えます。
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